【AIが描く日本の原風景】国際映画祭2冠受賞の日本人AI映画監督作品『flower』

AI映画監督・谷田裕紀の短編映画『flower ― すべてはここに在る』が、2025年9月にインドネシア・バリ島で開催されたバリ国際AI映画祭にて、審査員賞と観客賞の2冠を受賞しました。
さらに本作は、ハリウッド「Neu Wave AI Film Festival」でセミファイナリストに選出され、AI日本国際映画祭、フランス・カンヌ「Cannes World Film Festival」においても公式セレクションに選出されており、日本発のAI映画として国際的な評価を拡大し続けています。
短編映画『flower ― すべてはここに在る』は、セミが地上でわずか七日間しか生きられない儚さを象徴に据え、老女の夏の日々を静かに紡ぎ出します。毎日ひとつずつ咲く花は命の輝きとして季節を彩り、やがて夏の終わりとともにすべては土へ還り、新たな巡りが始まります。日本の自然信仰や、輪廻転生・アニミズムの視点を通して、命の循環とその神聖な美しさを詩的に描いた作品です。
『flower ― すべてはここに在る』の奥底に込めた想いは、たとえ死によって大切な存在が消えても、この世界の全体は減じることなく、すべては常にここに在るということです。その想いが届き、誰かの心の重さが少しでも軽くなる瞬間が訪れることを願っています。そして、すべての命は散りゆく花のように儚く、同時にかけがえのない尊さを宿していることを感じ取っていただければ幸いです。
監督の谷田裕紀は、日本の自然信仰に深い魅力を感じています。山や川、お米でさえも神聖な存在として敬い、日々の暮らしの中で大切にしてきた日本の文化。その精神性を、海外の人々にも知ってほしいという思いが、作品の原点です。
本作の着想は、オーストラリアで暮らしていた時期に芽生えました。海外での生活を送る中で、観光地ではない何気ない日本の田園や神社、夏の夕暮れといった原風景が、強く心に浮かんだといいます。
AI映像技術の進化により、これまで実現が難しかった繊細で写実的な映像表現が可能になりました。『flower』は、その技術を活かし、日本人の記憶に刻まれた風景をリアルに再現しながら、世界の観客に届けることを目指しています。
『flower ― すべてはここに在る』は、2025年冬頃にオンライン配信を予定しています。
その他の作品は、監督の公式YouTubeチャンネル「HIRONORI TANIDA (https://www.youtube.com/@HironoriTanida.aifilm)にて公開中です。
谷田 裕紀(Hironori Tanida)
AI映画監督 / DOT SCENE合同会社 代表
1991年、日本生まれ。人間とAIの協働から生まれる新しい映像表現を探求するAI映画監督。世界の在り方、生と死の循環、存在の奇跡、人の内に芽生える意識の揺らぎに関心を寄せる。「人間とは何か」「意識とはどこから生まれるのか」という根源的な問いを軸に、詩的で哲学的な映像世界を描き出す。AIを“共に創る存在”として捉え、映画を通じて人とAIの共創から生まれる物語を国際映画祭やアートシーンへ発信している。
受賞・選出歴
『flower ― すべてはここに在る』
バリ国際AI映画祭 審査員賞・観客賞の2冠受賞
AI日本国際映画祭 公式セレクション
ハリウッド「Neu Wave AI Film Festival」セミファイナリスト
フランス・カンヌ「Cannes World Film Festival」公式セレクション
米アリゾナ州の「AI Film and Art Festival」公式セレクション
米ユタ州「Red Rocks AI Film Festival」公式セレクション
監督 谷田裕紀 公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@HironoriTanida.aifilm
AI映像制作会社DOT SCENEコーポレートサイト:https://dotscene.co.jp