AI映画監督・谷田裕紀(たにだ ひろのり)の短編映画『flower』が、2025年9月3日にインドネシア・バリ島で開催される「バリ国際AI映画祭 Bali International AI Film Festival」に正式選出され、同日上映されることが決定した。日本の文化と原風景をテーマに、最新のAI映像技術で制作された本作は、国際的な舞台で日本の美意識を発信する注目作となる。
作品概要|Synopsis(写実版)
『flower』は、日本の原風景と自然信仰をテーマにした写実的かつ詩的な短編映画です。
セミの命は地上でわずか七日間。その儚い生を映すように、老女の夏の日々が静かに紡がれていきます。毎日ひとつずつ咲く花は命の象徴として景色を彩り、やがて夏の終わりとともにすべての命は土へ還り、再び新たな巡りが始まります。輪廻やアニミズムの視点を通して、命の神聖な循環と、静かでかけがえのない美しさを
描き出します。
制作背景|Background
監督の谷田裕紀は、日本の自然信仰に深い魅力を感じています。山や川、お米でさえも神聖な存在として敬い、日々の暮らしの中で大切にしてきた日本の文化。その精神性を、海外の人々にも知ってほしいという思いが、作品の原点です。
本作の着想は、オーストラリアで暮らしていた時期に芽生えました。海外での生活を送る中で、観光地ではない何気ない日本の田園や神社、夏の夕暮れといった原風景が、強く心に浮かんだといいます。
AI映像技術の進化により、これまで実現が難しかった繊細で写実的な映像表現が可能になりました。『flower』は、その技術を活かし、日本人の記憶に刻まれた風景をリアルに再現しながら、世界の観客に届けることを目指しています。
映画祭について|About the Festival
Bali International AI Film Festival(バリ国際AI映画祭) は、AIを活用した映像作品に特化した国際映画祭です。インドネシア・バリ島の文化と自然が息づく街、ウブドを舞台に、世界中のクリエイターが最新のAI映像表現を発表します。
同映画祭は、AI技術を使った映画や映像作品の芸術性と可能性を評価する場として国際的に注目されており、上映作品は世界各国の多様な文化や価値観を反映しています。
2025年の開催は9月3日。自然信仰の文化が根付くバリ島で、日本の原風景と精神性を描いた『flower』が上映されることは、文化的にも象徴的な出来事といえます。
公開予定と監督コメント|Release & Director’s Comment
公開予定
『flower』は、2025年9月3日のバリ国際AI映画祭での上映後、同年冬頃に一般公開を予定しています。公開形式はオンライン配信を中心に、世界中から視聴できる形を目指しています。
その他の過去作品は、監督のYouTube公式チャンネル「HIRONORITANIDA(https://www.youtube.com/@HironoriTanida)」で公開中です。
監督コメント
「日本と同じく自然信仰が根付くバリ島で、自分の作品を上映していただけることは特別なご縁だと感じています。日本の自然信仰文化は、山や川、お米でさえも神聖な存在として敬い、日々の暮らしの中で大切にしてきた素晴らしい文化です。海外で暮らしていた頃、その何気ない田園や神社、夕暮れの景色がどれほど美しいかを改めて知りました。AI映像という新しい手段で、その記憶と想いを世界に届けられることを嬉しく思います。」
監督プロフィール|Director’s Profile
谷田 裕紀(Hironori Tanida)
AI映画監督 / DOT SCENE合同会社 代表(AI映画制作会社)
1991年生まれ。メディア業界で9年間、コンテンツ編集・構成・映像企画に携わる。2025年、自身が手がけたAI短編映画『flower』がバリ国際AI映画祭(BIAIFF)のファイナリストに選出される。
公式YouTubeチャンネル「HIRONORI TANIDA(https://www.youtube.com/@HironoriTanida)」